変態的(良い意味で)整形外科医のお話。

 どうも、「自分らしく生きよう」です。

 

 労働災害での1年以上の休職から職場復帰をして2週間がたち、さすがに体力が落ちている事と、一年以上の休職で、現場作業者と管理側の溝が大分深くなっている現実を目の当たりにして、どの様に修復するか考えている毎日です。

 

 さて今日の内容ですが、私の被災した左腕や足を救ってくれた「変態整形外科医(T先生)」のお話を書いて行きたいと思います。

 T先生は若い整形外科医ですが、病院内では手術が丁寧なことで一目置かれているとのことです。見た目も今どきの若者って感じで、話をしていても医者らしくないソフトな感じです。おばちゃん層の方は、見た目で話し方含め、診察以外の目的で通院している患者さんもいるらしい(看護師さん情報)です。

 

 まず、搬送されて私の左腕を見たときに言った言葉は

「まず、ジャブジャブしちゃおう。」でした。

 近くに居た看護師さんに聞いたら、消毒液につけて洗う事でした。ほかの医師は言わない表現らしいです。

 ちょっと、変わった表現をするT先生。

 

 骨を固定するためのプレートを取り付けるための手術の直前、普段はあまりない事らしいのですが、私が入院していた病棟まで迎えに来てくれました。

 手術室の扉の前で、私が「どんな手術になるかワクワクしてます。(私もかなりの変わり者)」と言ったら、驚いた表情で「僕もです。ワクワクして昨日からいろいろ考えてました。手術前にワクワクしている患者さんは初めてです。」その手術の直前に色々話をして聞きました。

 

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 整形外科にも色んな種類があって、ご年配の方の膝の痛みを治す事や、人工関節に移植する、脊髄などの損傷を治すなど、子供専門の整形外科などがあります。

 私の主治医は外傷を伴った骨折。私のような事故でひどい状態の緊急対応が必要な患者さんを見る分野の整形外科を目指しているそうです。

 複雑な骨折を治す整形外科です。しかも膝が痛いとか興味がない、複雑な骨折しか興味がないらしいです。

 私が通院している病院は土曜日だった為に当番医が救急対応をする事になっていて、たまたま、私が搬送された時の担当医が今の主治医だった奇跡を感じます。

 

 骨の固定する手術後、妻と病室にいるときにT先生が来て、色々と手術中の説明をしてくれました。そして最後に忘れていた事を思い出したかのように、

「あっ、出血量はちょっとでした。ヤクルト1本分くらい。」

 思わず妻と笑い、私は「ほんとに医者か?」とツッコミそうになりました。

面白いT先生。

 別の日、T先生が病室に来て、私に向かってちょっと興奮気味に、

「いつも使っている眼鏡がなくなった探しても見つからない。手術のことで興奮してどこに置いたか覚えてない。」と言い、私のせいにしてきました。もちろん冗談でです。

 手術の事しか考えてない、他の事が見えなくなってしまう医者!!

 退院して数か月が過ぎた診察の時、部屋に入ると眼鏡姿のT先生が一生懸命に眼鏡を指差し、「見つかった!見つかった!」と大はしゃぎ。その後「見つかんなかったら弁償してもらうつもりだったのに。」その時は思わず「え!俺のせい」と言ってしまった。

 プレートを取り外す前の診察では、全身麻酔が掛かっている時に、関節の動きを良くするストレッチの様な事をすると言っていました。そのストレッチで「気合が入りすぎて骨を折ってしまったらどうしようと。」と診察室でいきなり落ち込むT先生。

 私は「折れてしまったらその時に考えよう」と慰め、妻は「心配しないで大丈夫ですよ」と慰め、病室を出てから妻と「どっちが医者だ。」と話をしたことを覚えています。

 手術後のシャワーやお風呂の事を聞いたら「あっ、言ってませんでしたっけ。」とか

レントゲンで骨折箇所を見ている時、「もうちょっと骨折箇所が見えるね」と言ったら、T先生が「患者に指摘される医者」と言って俯いてみたり。

 色々面白いT先生です。

 

 バーベキューやりたいとの話になったとき、一人で盛り上がってました。別の整形外科医の先生も誘っと私の家で今度バーベキューをやると一人で決めていました。

 バーベキューやりたいんですけどコロナウイルスのせいでまだできていませんが、いつか実現させたいと思っています。

 

 T先生は間違いなく緊急処置が必要な患者さんを助けたい、どんなケガでも元通りに治したいと思っているのだと思います。

 今年中には、大きな病院の救急救命専門の科に転院して修行をすると言っていました。

 「一般の患者さんには会えなくなるけど」とちょっと寂しそうな一面も…。

 

 前回のブログでもご紹介させて頂きましたが、私が退院したい理由を子供の入学式だと聞き、「入学式に行ってきてください。」と言ってくれたり、ほんと患者さんは勿論ですが、困っている人に対して相手の気持ちになってくれる医者です。

 私は感謝しかありません。

まだまだ、お付き合いが長くなりそうな関係になっています。医者と患者、人間って面白い偶然と出会いとがあるんだなと思ました。


 最後まで読んで頂き、ありがとうごぜいました。

 次回はリハビリ師をテーマに書きたいと思っています。

 では、また次回もよろしくお願いします。

 

 

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